蔵元見学
10期の今井晴香です。
3月17日に卒業し、晴れてOB会の仲間入りをさせていただくことになりました!OBの皆さま、これからよろしくお願いいたします。
さて、10期のメンバー紹介が途中ですが、ここで蔵元見学のレポートを更新させていただきます。
先日、日本酒同好会の第2回目の活動として、『澤乃井』でおなじみの小澤酒造さんに見学に行ってきました!
小澤酒造は奥多摩の豊かな自然の中にあります。目の前に広がる杉山が美しく、空気も澄んでいてとても気持ちがいいです。駅から蔵に向かって歩いていると、お酒のいいにおいが漂ってきました☺️
酒蔵に到着し、見学スタートです。
見学には従業員の方が付き添ってくださって、とても丁寧に説明していただけます。
蔵の正面には、「杉玉」という杉でできた球体がぶら下がっています。(ちなみに、写真はすべて服部先生が撮影されたものをお借りしました)
酒屋さんなどでもよく目にするこの玉。新酒が出来上がったときに愛飲家の方へのお知らせとして玄関に吊るすんだそうです。最初はきれいな緑色をしていますが、1ヶ月もすると写真のような茶色になります。この頃が、ちょうど新酒がほどよく熟成されていて飲み頃の時期なんだそうです。
蔵の中へ入ると、空気が少しひんやりしています。日本酒は、室度が低ければ低いほどおいしくなるそうです。そこで、壁は土蔵造りになっており、夏場でも蔵の室度を下げることが出来ます。夏場に見学に来るお客さんは、クーラーが効いていると勘違いされる方もいるそうです。
小澤酒造は300年の歴史がある蔵。梁や柱の一部は、創始当時のものがそのまま残っています。
蔵には大きな貯蔵用のタンクがたくさん並んでいます。中には8000リットル以上の日本酒が保存できるタンクもあります。
現在ではほとんどの蔵がステンレス製のタンクを主流にしているそうです。
また今回は見学者が少数ということで、特別に木の樽も見せていただきました!
これぞ日本酒のドラマや映画でみる樽だ....!とテンションが上がります。高さは2メートル以上あります。
現在でも一部の品種はこの樽を使って醸造しているそうです。木香がつき、独特な風味のお酒に仕上がるそう。またこの樽で発酵させると、しぼり時には樽からバナナのような不思議な香りがただよってくるんだそうです。ステンレスのタンクではこのような現象は起こらないそう。日本酒、奥が深いです....!
ちなみに奥多摩の御岳山には、この樽がそのままお風呂として使われているところがあるそうです。
お風呂といえば、日本酒をお風呂に入れるととても良い効用があるそうです。
たとえばスーパーなどで売られているパックの日本酒をまるまる湯船に入れて浸かると、アミノ酸の効果で垢が大量にとれて、肌がつやつやになるそうです!
他にも日本酒には様々な効用があります。適度な量をのめば、ガン予防や、動脈硬化を防いだり、骨粗しょう症の予防にもなるそうです。
日本酒だけではなく、甘酒も健康に大変良いです。甘酒は「飲む点滴」ともいわれていますよね!
案内をしてくださった人のお話では、甘酒を毎日のむことで免疫力が上がり、風邪をひきにくくなったり、中には花粉症が治ってしまった人もいるそうです。
わたしも二ヶ月ほど前から甘酒を毎日のんでいますが、なんだか体の調子が良い気がします😊
見学では、使用しているお米も見せていただきました。
精米により削られて、こんなに小さな粒になっています。削れば削るほど、雑味がなくなって澄んだ味わいになるそうです。ちなみに、使われている部分が50%以下のものを大吟醸と呼ぶそうです。
また蔵には、こんなにもたくさんの古酒が貯蔵してありました!
お酒を長年熟成させると、また違った味わいになるそうです。
蔵の中の見学が終わり、外に出るとなにやら洞窟のような場所に案内されました。
おそるおそる中に入ってみると.....
なんの混じりけもない、きれいな水が溜まっていました。
ふつう、酒造りでは井戸水を使用するそうですが、小澤酒造では横穴を掘ることによってしみ出た水を使用しているそうです。水がとてもきれいなのでくせがなく、すっと飲みやすいお酒です。
見学のあとはレッツきき酒です。
こちらでは多くの品種が1杯200〜いただけます。しかも、おかわりは100円引き。
あまりの安さに、服部先生も大丈夫なのか?と心配されていました。笑
奥多摩の自然を眺めながらのむお酒は本当においしかったです。
今回の見学で、日本酒の奥深さ、そして職人さんの日本酒にかける情熱を知ることができました。
また蔵元見学を開催したいな〜とおもいますので、その際はホームページでお知らせさせて頂きますね😊
それでは、拙いレポートですが最後まで読んでくださってありがとうございました!